2012年03月17日
「~1日目~」

直島に行きたいけれど
行くならアートが好きな人と
しかもそれぞれ観たいものを
気の向くままに自分のペースで。

なんていう贅沢な願いを
美大生の長女が叶えてくれました。

春休みを利用して帰省した彼女と
名古屋7時発のぞみで岡山でマリンライナーに乗換え、
瀬戸大橋を渡り四国へ。
坂出で降りて向かったのは
「東山魁夷せとうち美術館」。

             

4期のテーマは、眺望/果てしなくひろがる山と谷、
そして清らかな大気/春の恵み。

見終わったあと、瀬戸内海が見えるカフェへ。  


美術館オリジナル和菓子のあまも、
香川名物かまどをいただく。

予約していたタクシーで坂出駅まで戻り
JRで高松へ。

  高松!!!


宿泊先のクレメントホテルに荷物を預けて 
ミスうどんさんに教えてもらった「さか枝」目指して歩く。
徒歩30分くらいなので
レンタサイクルを迷ったけど
痩せるため歩く歩く歩く。

県庁近く。 あった!!! 
目立たないところにあるわりに次々と人が出入りしていて、
地元民に愛されてる感じ。


 左がかけ、右がぶっかけ。 

天ぷらは何でも80円で、ふたりで500円。安い。
そしてスゴイこしがある。おいしい!

それにしてもはしごするため小にしたのに満腹。
なのでそのあとは商店街でプリクラ撮ったり
本屋で漫画新刊を買ったり、
駅前ビルの屋上庭園に出て海を眺めて腹ごなし。

  青にフェリーの航跡。

夜はこれもミスうどんさんに教えてもらった
骨付き鶏のおいしい店、一鶴へ。

  

親鳥ひな鳥をひとつずつと、とりめしをオーダー。
親鳥は歯ごたえガッツリ、ひな鳥はやわらかく、
でもどちらもスパイシーでおいしい!
ビールガンガンいけちゃうくらい。
でも1杯にしておいて
ホテルまでの帰り道、
商店街のドラッグやスーパーでお茶やお菓子を買い込み。

ホテルはフェリー乗り場や海が見えてキレイ☆
坂出のタクシーの運転手さんがおすすめの
高松城跡、玉藻公園も見える。
いいな、この景色。
「この旅の間に海の詞を書く」と宣言してしまうくらい。
2012年03月18日
「~2日目~」

   朝一番のフェリーで直島へ。


鬼ヶ島のそばを通る。  


  60分の間、
海の詞のフレーズを考えるけど
だんだん
「あーめんどくさいこと誓っちゃったよ」って気持ちに。

  憧れの直島到着!

港で出迎えてくれるのは草間彌生「赤かぼちゃ」。

ベネッセ宿泊者専用バスに乗り、
ベネッセハウスで夜のミュージアムやパークツアーの予約を取り、
地中美術館へ。



「自然と人間を考える場所」として、
クロード・モネ、
ジェームズ・タレル、
ウォルター・デ・マリアの作品が
安藤忠雄設計の建物に恒久設置されている美術館。

チケットセンターで説明を受け、
さらに坂道をのぼる。
そして地中へ。
階段の上り下りの中で
いろんな部屋や空間が出迎える。
見上げて、空。光。

そのあと歩いて
李禹煥(リ ウファン)美術館へ向かうと
ゲートでおじさんが
「時間があるなら寄り道しなよ、あっちに向かうと
すごいゴミ箱があるよ」
ゴミ箱?
5分ほど歩くと見えてきたのはほんとに巨大な・・・


  ドドーン!!!


お約束の撮り方。つまんでます。 
わかりにくいかな・・・

戻るとまたおじさんがニコニコと
「大きかったでしょう!」と色々説明してくれる。

おじさんに見送られながら
あらためて美術館へ向かう道、
娘に「お母さんってさ、よく話しかけられるよね」
「そうだね。雰囲気がにこにこしてるかなあ」
「てか、外見が犬っぽいからかな」
・・・豚っぽいよりいいか。

  李禹煥(リ ウファン)美術館。

現在ヨーロッパを中心に活動している
アーティスト・李禹煥と
建築家・安藤忠雄のコラボレーション。

  広場にあったオブジェ。

午後からは本村地区へ。
まずは腹ごしらえにうどん。

  あき缶アートのお店をのぞく。


    カワイイ。   


それから地図を片手に
家プロジェクトを見てまわることに。

家プロジェクトは、古民家を改装し、
現代の芸術家が家の空間そのものを作品化(インスタレーション)した
7つの建築からなるプロジェクト。

  「石橋」

製塩業だった家と千住博さんの作品のコラボ。

 入るなり圧倒された「The Falls(ザ・フォールズ)」

 「はいしゃ」

歯科医院兼住居であった建物を、
大竹伸朗がまるごと作品化。
外も見ドコロたくさんだし
中もすごい!
部屋別に色濃くアート。
自由の女神がフキヌケにドーンとか。 


護王神社」  

石室と本殿とはガラスの階段で結ばれていて、
それは神様の通り道。
地下と地上とが一つの世界を形成。

  地下にある石室。  




その出入口からの眺め。   

「角屋」「南寺」もまわり
異空間を体験する。
「南寺」は暗順応な貴重体験。

   「碁会所」の作品。

建物全体を作品空間として須田悦弘が手がけた碁会所。
速水御舟の「名樹散椿」から着想を得てつくられた作品「椿」が展示。
だけど実はそれだけじゃない。
須田氏の茶目っ気ともアーティスト魂とも言える作品が
隠れている。

家ブロジェクトを堪能したあとは
噂の銭湯へ。

  直島銭湯「I love 湯」

ベネッセミュージアムのギャラリーツアーの時間がせまっていたので
入らず、外から見学。

アーティスト・大竹伸朗が手がける実際に入浴できる美術施設は
写真では伝わり切れないカラフルさ、
興味ある方は特設サイトへどうぞ!
http://www.naoshimasento.jp/

そして念願のベネッセハウスにチェックイン。

 「パーク」のツイン。
とてもステキな空間。
灯りの位置やアメニティーひとつとっても
洗練されている。

アートオブジェ、そしてその向こうに海。

  各部屋違うアートがかけられていて、
私たちの部屋はダミアンハートの
「美しく、銀河系の爆発するスクリーン版画」。

そして数分、離れたミュージアム棟の
ギャラリーツアーへ。

 

リチャード・ロング
「瀬戸内海の流木の円」
その奥は「瀬戸内海のエイヴォン川の泥の環」

  須田悦弘「雑草」(つまりこれもまさかの彫刻)



自分ひとりで鑑賞したら
決して気づかない視点や
創作のエピソードまで聞けるのは楽しい。

6:10がサンセットだと聞いて
ツアー後、ミュージアム近くの海岸に降りる。


 途中にもオブジェ。


 瀬戸内海の夕日は穏やかな海にゆっくり沈む。








いつか行きたいと願った時、
すでに想いは届いていて
こうしてここにいる。

そんなことのひとつひとつが
いつも私を支えたり幸せにしてくれる。
そんなふうに見る夕日。

そのあとはパークに戻り
パークのギャラリーツアーの時間まで
ラウンジスペースで
コーヒーを飲みながら
画集を見たりのんびり。

パークのギャラリーツアーは
これもまた、聞かなければわからないことばかり。
そして「完全なもの、というのは目に見えない。
頭の中にだけ存在する」という言葉がずっと残る。

夜はコンビニで買ってきたおにぎりや
お菓子で女子会。
ひととおり食べると娘が
「海の詞、出来た?作詞大会しようよ。
私も挑戦してみる」
そう言われるともう、書くしかないので書く。
そして家プロジェクト「南寺」で体験した感覚、
闇に慣れた時、気付かなかった光に気付く、
そんな感じのを海を胸に抱きながら。

でもなんか、酔っていたからか
鳴門の渦潮か!!!な
感情がぐるぐるな詞になってしまった。
そんでもってひとつ仕上げたので
グーグー寝たのだけれど
娘はじんましんが出てしまい眠れず、
「眠れないなら朝まで書こう」と
ガンガン書いたそう。

翌朝渡されたノートには4作。
すごい。

放て、若者よ。
ありのまま浮かぶままほとばしるまま。
2012年03月19日
「~3日目~」

  海側からみた、宿泊施設。

海岸とつながった庭園には
ニキ・ド・サン・ファールのオブジェがたくさん。


  「現代アートはただそれを撮るんじゃなくてー」と娘。

「こーやって参加しなくちゃ」。


ヘビとにらみあい。  


  なんだろう、これ。と思って入ってみると。 

反対側から入った娘が
仕切られたアクリル越しに
おそろしい形相でたたずんでいた。

  怖いよ・・・

SHOPの近くでずっと本を読んでいるのは

  「腰掛」という作品の紳士。


  揺れるたび、かすかなる音がする。

ハウスに戻り、
昨夜説明を聞いた館内アートをもう一度鑑賞。

 杉本博司「光の棺」

下は同じく杉本博司による
「観念の形003 オンデュロイド
:平均曲率が0でない定数となる回転面」

  ←朝  夜→  


 彫刻とは思えない須田悦弘「バラ」 

ベネッセハウスパークとテラスレストランをつなぐ
通路の空間に設置されたインスタレーションは
テレジータ・フェルナンデス
「ブラインド・ブルー・ランドスケープ」

  キラキラ四角い粒がキレイ。


  ←夜。


宿泊エリアに通じる扉の前で   
いつもウェルカムな存在だった190センチ300キロのサブちゃん。
この存在に慣れるまで
扉を開けてはギョッとしてとっさにおじぎをしていた私・・・

 フロントに飾ってあるアートの原型は実は裸体。

港に戻り、直島にさよなら。
フェリーで岡山へ向かい、倉敷へ。

倉敷は姉と旅行して以来だから
実に28年ぶりぐらい。ひょー☆
かなり変わっている景色に会いながら
見覚えのある倉敷ガラスの店があったりもして懐かしい。

大原美術館の
本館、分館、工芸館、東洋館をめぐり、
駅前で夕食を取って帰路へ。

それにしても地獄の重さになったキャリー。
娘が必死に運んでくれたけど
なんでそうなったかというと
食いしん坊ゆえ
自分ち向けに買ったさぬきうどん(半生)が重いのなんの・・・

でも「さか枝」ほどじゃないけど
おみやげのさぬきうどんもおいしかった☆☆☆

ありがとう、香川。
そのうち、直島テンションで作った詞を
ちゃんと仕上げて載せよう。